AI映像解析による労働環境見守りシステム

工場などの生産現場での労働環境の見直しや改善を推進するために作業者の行動に着目し、監視カメラの映像から異常な行動や事象を検出してその通知と管理を行い、早期発見と迅速な対応を実現します。

製造現場での労働環境の見直しは、プロセスの効率改善と並んで重要視されています。
特に当社が注目する食品業界では、働く人の安全はもとより、異物混入や悪意の薬物混入などの事故・事件が発生しており、モラル向上のための手段としても注目されています。
こうした場所では、全員が制服を着て帽子やマスクを着用しているため、見た目だけでは個人を特定しにくい状況です。
AIや画像解析技術で作業者を同定して継続管理しながら、位置・姿勢・行動の検知を行います。異常な事態・事象を検知すると、検知内容に応じて事前に登録した通知ルールに沿って、通知・通報を行います。

活用例

  • 転倒や体調不良などの異常を発見
  • 不正な立ち入りや不正行為の検知
  • 作業中の破損や混入などの原因究明
  • 作業プロセスの「カイゼン」モニタ
  • 自動化のための事前調査

機能

  1. 姿勢判定

    • オリジナル教師データによる教師あり学習モデルを使用
    • 通常の業務では発生しない姿勢を検出
  2. 異常検知

    • 立ち位置/作業姿勢/在室人数/移動範囲/移動速度などの状況から異常を判断
    • 台車・コンテナなどの不正な残置物の検出
  3. 定常動作の学習と異常判定

    • 動作を記録した時系列データを使った教師無し学習によるモデルの自動生成
    • 自動生成された行動パターンモデルによる予測値との差異によって異常を検出
  4. 通知ルール

    • 検出した内容を、事前に設定された条件に基づいて処理し、遅滞なく的確な通知を実施
    • 通知手段は、メール/メッセージング(LINE,SMS 等)/アプリなど状況に応じた適切な方法の使い分けが可能
  5. 記録と保存

    • すべての異常と、設定された「ヒヤリハット」を記録蓄積

システム構成

すべての映像をクラウドにアップロードするのは、個人情報保護とパケット流量の視点から、望ましくありません。本システムでは、カメラ内蔵または近接に設置したエッジデバイスで映像処理を行うため、画像・映像が施設の外にでるのは、通知する事案が発生した時に限られます。通知とは別に、記録した映像を業務改善などに利用したい場合は、施設内のエッジサーバに保存します。

IPカメラ

定点カメラで作業状態を撮影しエッジデバイスに送ります。工場内のファイルサーバに動画として一時保存できます

エッジデバイス

推論モジュールがヒト識別IDと姿勢・座標データをエッジサーバに送信します

エッジサーバ

ヒト識別IDごとに姿勢・座標データを連続的に蓄積/処理します。ノイズ除去後、座標データを連続的に解析します

クラウドアプリ

異常の発生を、事前設定に従って通知プロセスを実行しますエッジデバイス/各サーバのソフトウエアバージョンを管理します

ソフトウエア構成

クラウドの開発サーバで、逐次学習済みデータや対応フローの更新を行います。更新ファイルは管理サーバに配信されバージョン管理されます。エッジデバイスの学習済みモデルも管理サーバで個別にバージョン管理され、最新で最適なモデルを使用します

プライバシーとセキュリティへの配慮

定常時は映像処理をエッジデバイスのみで行い、ヒト識別ID/姿勢情報/座標データをエッジサーバに随時送信します

異常を検知した場合

  1. 異常コードに異常検知時の静止画を添付して送信
  2. エッジサーバ内でノイズ除去と判定を行い、必要なときのみクラウドへ異常コードなどを通知します
  3. 異常時の画像と映像は、セキュアな接続環境に準備され、一時URLを通知に添付し確認可能とします
  4. 画像と写真は安全な環境で保管されます

お問合せ

メール:inquiry@broader.biz